先祖から受け継いだ精神性が大切

拙著「天国おじい」に登場した占い師・大城さんが語った、
「先祖代々で受け継いだ精神性を大事にすることが大切」
というコトバへのメッセージを多く頂きました。


これは含蓄のある深いコトバですが、
いざ「精神性を大切にする」となると難しいかもしれません。

そこで今回は、おじいが語った
「先祖代々で受け継いだ精神性を大事にすること」
に関する幾つかあるポイントから1つを紹介します。



簡単に言えば、「何を見て、何をするのか?」という、
【着眼点と、それに伴った行動】が人によって違うということ。

たとえば、前を歩いている人がいきなり転んでしまったとしよう。
当然「助けたい」と思うよね。でも、
「助ける」にも色々な助け方がある。

ある人は「大丈夫ですか?」と声をかけて安心させるかもしれないし、
別の人は「救急車は必要かな?」と、
関連したことも想定して行動するかもしれない。

他には「痛いところはどこですか?」と、
具体的なサポートをしようとするかもしれない。

どれが良くて・どれが間違っているという話ではない。

ここで重要なのは一つの物事に対して
「感じること・見ていること」、そして「どうしようか?」と、
考え行動するのは人それぞれで違うということ。

この違いは性格や経験値もあるが、
そもそもそういう見方ができるということは、
本質的に持っている資質であり、受け継がれたものでもあるんだ。

言い換えれば、「自分らしさ」とは「自分だけらしさ」ではなく、
受け継がれた特性も含まれているから、

どんなことに気づき・どんなことをするのかという、
自分なりの【関心の傾向】は尊重したほうがイイ。


ここで言う「関心の傾向」とは、
たとえば代々医者だと医者になることが多いが、

それは「医者として何ができるのか?」という、
意識を受け継いでいるからであって、
いきなり工事現場で働きたいとは思わない。

つまり、「職業」を選んでいるようでいて、
実はそれで「何ができるのか?」という、
受け継がれた【貢献意識】が現れているんだ。
それが人によって違う。


なので、自分らしく生きようと思った時、
親やその親たちが持っている(持ってきた)
【貢献意識の傾向】を知るようにしてみるとイイよ。

どんな意識を大切にしてきたのか?
何でも良いんだが、たぶん分からないだろうから直接訊くのがいい。

訊いたことはあるかな?それを自分も踏襲してみること。
意識だから難しいことじゃないし、すぐにできるし、

実践すると物事って変わるんだよ。