よく受けるご相談の一つに「家族関係の難しさ」があります。
とくに、ご両親(もしくは、どちらかの親)との関係性の難しさです。
なぜ家族関係が難しくなるのでしょうか?
結論から言えば「カルマ」が関係しているからなのです。
そこで、まず、カルマが発生する順番を押さえておきましょう。
【カルマが発生する順番】
自分を主体として、
①親との関係性に。②配偶者との関係性に。③子どもとの関係性に。④家族以外の人間関係に。
この「順番」とは、順々に起こるという意味ではなく「発生しやすい順番」のことです。
もし、①親との関係性に問題がなければ、②配偶者との関係性に。
①②に問題がなければ、③子どもとの関係性に。
①②③に問題がなければ④家族以外の関係性に難しさが発生するようになります。
魂論の統計学的としては、やはり①が多いです。
ここまで理解してもらったところで、
「カルマとは何か?」をおさらいしてみましょう。
カルマとは感情の軋轢のことです。
つまり、カルマが発生する関係性とは「感情的になりやすい関係性」であり、
感情で問題を引き起こしやすい仲ということになります。
でも、なぜそんなことが起こるのでしょうか?
一体、なんの為に感情的なカルマが発生するのでしょう?
普通に考えたら、カルマが発生する意味も価値も無いように思えます。
一般的には「カルマは学びのため」と言われますが、
そもそも、何のための学びなのでしょう?
実は、カルマが発生する目的は、幸せと豊かさを実現しやすくするためです。
そもそも魂はネガティブなことを求めませんし、
発展・拡大・繁栄というポジティブな指向性を持っています。
ところが、進化のプロセスによって豊かになれない特徴を人間は持っています。
それが、
感情です。
そして、自分の感情を固持しようとする
価値観・固定観念です。
これが、豊か・幸せになれない二大原因です。
なので、幸せになれない・豊かになれない原因に気づくために、
そして、それを手放すためにカルマがあります。
また、この世界は人間社会ですから、気づきや学びは人間関係で得られるようになっており、
その結びつきが一番強い「親子」という関係性に表面化するわけです。
ここでポイントが見えてきました。
キーワードは「手放す」です。
では、手放すとは?
それは、感情的なこだわり(執着)を気にしないこと。
各々の価値観を尊重することです。
冷静に俯瞰すれば、どんな問題も「価値観の違い」による衝突や軋轢に原因があり、
そこから感情論が発生し、それを押し付け合うことで問題を引き起こします。
とは言いつつも、これが一番ムズカしいことでもあります。
以上のことだけでは済まされない多くの事情もあるでしょう。
ですが、こうやって基本を一度おさらいしておくと、苦労の整理もしやすくなります。
ということで、カルマは、
豊かに・幸せに生きることにブレーキをかけてしまう原因に気づき、
手放す必要性を喚起するために起こります。
さらに、魂論的に言えば、
「引き寄せの法則」で言うところの「手放す」とは、このことを言っています。
自分の感情的こだわりを手放す—。
そうすることでエネルギーが流れるのです。