親を赦すことが開運?!

弊書『天国おじぃ』では、私と父との軋轢が紹介されていますが、
これはスピリチュアルの2大原則の1つである、
「親を許す」というテーマへの取り組みでもありました。

もちろん、親からパワハラやセクハラを受けたといった、
社会的にも許容できないことが原因の場合はこの限りではありませんが、

「なんか許せない・なんか気に入らない」といったことはあるかもしれません。
そんな時におじいが言ってきたことは今でも忘れられません。


そもそもタイチは親父に対して何を証明したいんだ?

証明したいこと?
当初このキーワードが何を意味しているのかずっと引っ掛かっていましたが、

突き詰めると私の場合は、
「自分をコントロールしないでくれ」という動機から、
「自分は一人でできる」ということを証明したかったように思います。


たしかに父が私をコントロールすることはありましたが、
「親に証明したいことの動機が(自分が)社会との付き合い方を決めることが多くて、
タイチの場合は「コントロールしないでくれ」ということが、
自分は何でも一人でできるというスタンスで社会や人間関係と向き合うようになっていた」。

親とは色々あるものだ。でも、そこに何かしらの感情的な証明意識があると、
親とは関係ないところで自分をとりまく現実を作りだしてしまうもので、
原因と結果は同じ現場でないことも多々ある。

たとえば、誰かを感情論で傷つけた場合、同じことが当人から返されるわけでもなく、
その時々で付き合っている時間や密度が多い別の人たちからくることも多いんだ。

わしが分かって欲しいのは、誰もが持っている優しさや愛情は、
親や先祖代々から受け継いだものでもあるということ。

自分でもそれを養ってきたのはステキなことではあるが、
原石がないと磨くことはできない。
その原石は親や先祖から受け継いだものなんだよね。

そういう視点で考えると、いきなり親を許せないとしても
「ここはありがたいな」と思えることが1つ見つかる。

親の悪行を許せということではなく、
1つでもありがたいなと思えることを見つけたら運が良くなるものなんだ。
だって、社会との関わり方や質が変わるし、

素直に自分の魅力を発揮できるからね。