おじいは常々「自分哲学を持ったほうがいい」と言います。
あなたにも、
「私が大切にしているのは○○です」という指針や価値観があると思いますが、
今回紹介するのは自分哲学についてのおじいの見解です。
ちなみに、ここで扱われる「自己哲学」とは、
「魂的な視点」での自己哲学になります。
まず大切なのは、自分哲学と理想を混同しないことだ。
混同しているケースが多いし、混同すると迷ったり不安になったり、不満が溜まる。
そこで、魂的な自分哲学とは、
日常や人生を生きていくにあたってブレない意識(気持ち)を保つのに、
貢献する指針や価値観のことになる。
つまり、自分らしい生き方・在り方を作るものが自己哲学だ。
この目的に貢献するものであれば自己哲学の内容は何でもいい。
それは人それぞれで違うしだろうし、それでいい。
自分の人生だし、正誤や善悪を決める必要はない。
そして、理想を持つのは良いのが、
理想のために自分哲学を構築してはいけない。
で大切になるのは、『理想とは何か?』だ。
簡単に言えば2つある。
1:自己完結する理想(欲しいもの)。
お金持ちになりたい、キャリアアップしたい、出逢いたい、結婚したいなど。
2:自他完結する理想(生き方・在り方)。
社会貢献したい、世界をもっと良くしたい、皆に幸せを届けたいなど。
1、2どちらの理想を持つのも自由だ。
だけど、1のような「欲しいもの」を手にするための自己哲学ではなく、
人生テーマや人生ビジョンにつながる自己哲学が大切になる。
逆に言えば、自己完結した理想のための自己哲学だとブレる。
なぜブレるか?というと、哲学は人生とともに進化するからだ。
つまり、哲学は変更していい。
変更と言うよりも「バージョンアップ」していく
と言ったほうがいいかもしれない。
いずれにせよニーズは変わるものだし、人は変わるものだし、
生きていけばその時々で責任も変わるから。
たとえば、ステキな人と出逢って結婚するという理想があったとしよう。
この理想のために自分哲学を作ろうとすると、
「結婚できる自分になる」ことが目標になる。
でも、それと人生の生き方・在り方とは違う。
つまり、自分哲学を作る際には、自分はどんな人生をおくりたいのか?
という人生テーマを決める必要があるわけだ。
では、自分の人生ビジョンは何かな?
どんな人間でありたい?
どんな人生をおくりたい?
ここで大切なことは、何が欲しいか?ではなく、
生き方・在り方を考えることだ。
また、それをキープするために貢献できる考えや価値観・気づき。
それが自分哲学になる。そして必要に応じて変更すること。
一番良くないのは、あれもこれも知ったはいいけど、
結局のところ何が大切なのか?が分からなくなってしまうことだ。
それは自分や自分の人生を主体にして考えず、
何が真理か? 何が真実か?と考えてしまうことにある。
情報収集が趣味ならば問題ない。
でも、真理も真実も結局は「自分にとって」のそれでしかない。
自分が「違う」と思えば、どんな真理だって真理ではなくなる。
だから、自分をもっと尊重して欲しい。
そうすると、色々な情報から、
自分にとって必要な気づきが得られるだろうから。